長野市での台風19号被害災害ボランティア活動について

20191021_長野ボラ_01 情報共有 - 災害ボランティア

2019年10月20日、21日、台風19号による大きな被害を受けた被災地の1つである長野市で災害ボランティア活動に参加しました。
これから長野市での災害ボランティア活動に参加することを考えている方のために、情報をまとめておきます。
なお、個人または少人数が自家用車で参加する場合の情報です。
※ 2019年10月22日時点の情報です。現地に行かれる方は、ご自身で最新の情報を確認してください。

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長野市南部ボラセンで受付が開くのを待つ(10月20日)

長野市での災害ボランティア活動内容

20日は「篠ノ井」サテライト担当エリアにて、1階の腰くらいまでの浸水被害を受けた住宅の家財道具を運び出す作業が中心でした。
大きなお宅、かつ対応できる家人が1人ということで、4チーム約20名が集結。
濡れたタンス、食器、衣類、畳などほぼ全てのものを外に出し、軽トラで廃棄物集積場へ運びました。
濡れたものは重く、粘土の高い泥に覆われていることも多いため重労働ですが、手分けして進め作業終了の15時には完了しました。

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篠ノ井地域(10月20日)

21日は「豊野」サテライト担当エリアにて、1階が完全に水没するほどの被害を受けた地区内のにある住宅周囲の清掃でした。
家財道具や畳などは前日に来たボランティアチームが運び出していました。しかし家の周囲には流されてきたいろいろなものが散乱している状況でした。
1チーム4名で作業し、あらかたのものは撤去できました。

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長野市での災害ボランティア情報

ボランティアセンターの場所

10月22日現在、長野市には北部、南部の2箇所の災害ボランティアセンターがあります。
北部ボラセンは8名以上の団体、長野駅から無料送迎バスを利用、南部ボラセンからのバス移動に限られますので、個人または少人数が自家用車で参加する場合は南部災害ボランティアセンターがよいでしょう。

【長野市南部災害ボランティアセンター】

※ 当時の情報です

住所:長野県長野市篠ノ井東福寺320 南長野運動公園(南西)屋内ゲートボール場
駐車場:運動公園内に3箇所
    一番近いのは第三駐車場、大きいのは第一駐車場
    公園を利用する方も停めるので迷惑にならないように気をつけましょう
受付時間:9:00~12:00
     3,000人を超えると締め切る場合もあるようなので早めに受付をしましょう
条件:県内外を問わず募集(車で自力移動が可能な方(現場へ自家用車で移動するため))
   食料、飲み物を各自で用意
   ゴム手袋、軍手、マスク、ゴーグル、雑巾、角スコップ、長靴、着替えなど必要なものを各自で用意
   (マスクはボラセンでも配布されているがなるべく用意しておく)
   (スコップ等の機材もサテライトセンターにあるが、数に限りがあるので持参できる方は持参)
Web長野市災害ボランティアセンターフェイスブックページ
お問い合わせ:080-5072-9607(受付時間 8:30~17:00)

【長野市北部災害ボランティアセンター団体サテライト】

※ 当時の情報です

住所:長野市大字小島804番地5 長野市柳原総合市民センター北側農地

「団体参加の場合」
条件:8名以上
事前申し込み:団体専用フォーム団体専用フォームで事前申し込みが必要

「個人参加(無料バス利用)の場合」
定員:100名
出発時間:8:30
出発場所:長野駅東口ユメリアバスパーク
※ 運行状況などはFacebookページなどで要確認

「個人参加(自家用車利用)の場合」
受付:長野市南部災害ボランティアセンター(受付後、バス移動)
※ 南部ボラセンからは直接北部のサテライトセンターへ行く場合もあるようです

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南部ボラセン入口
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南部ボラセン内 篠ノ井エリアと松代エリアで分かれる

受付(長野市南部災害ボランティアセンター)から完了まで

南部ボラセンで受付後、3箇所のサテライトセンターへ移動して活動することになります。
行き先により受付の場所、方法が異なります。

「篠ノ井サテライト」「松代サテライト」(南部方面)で活動希望する場合

※ 当時の情報です

1.ボラセン(白い建物)内で受付(名札作成)
2.ボランティア保険の申請(入ってない人は名簿に名前を記入)
3.ガイダンス説明
4.行き先別に椅子が並んでおり、行き先ごとに説明
  (列ごとに5名のチーム編成がされる)
5.チーム毎に各サテライトセンターへ車で移動
  (駐車場が限られているので乗り合わせしたほうが良い)
6.サテライトセンターでチームごとに派遣先を指示される
7.必要あればトイレを済ましておく(近くに公衆トイレあり)
8.必要あれば機材を借りる
9.チームごとに活動先へ車で移動
10.現地で活動(15:00頃まで)
   (トイレの場所は家人などに確認する)
11.車でサテライトセンターへ帰還
12.借りた機材を洗浄(洗浄場所を確認)
12.チームリーダーはサテライトセンターで終了報告
13.南部ボラセンに戻って解散
   ※ ボランティア車両証明書をお持ちの方は忘れずに確認印をもらう

※ 活動先で機材や長靴などを洗える場合もありますが、身体に付いた泥などはすぐには落とせません。
  しかし車で移動しなければならないので、大きなビsニール袋、ビニールシートなどを座席に被せたり足元に敷いたりなどの対策をとった方が良いです。
  相乗りで移動させてもらう予定の方は、着替えなどを用意してなるべくドライバーに迷惑をかけないようにしましょう。

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豊野サテライトセンターで待機中

「北部」で活動希望する場合

※ 当時の情報です

1.ボランティアセンター前の駐車場に大型バスが停まっており、その横に順番に並んで待機(係の方がアナウンスしています)
2.バスに乗車し、車内で受付(名札作成など)、ボラティア保険の名簿記入
3.車内でガイダンス説明
4.隣同士で4~5名のチーム編成
5.「豊野」サテライトセンター着(または北部ボランティアセンター)
6.チーム毎に活動場所を指示される
  ・依頼が来ている場所
  ・現場付近にいる区長さんが指示する場所
  ・住民の方に声を掛け、作業を依頼されれればその場所
7.必要あればトイレを済ます(隣接する福祉センターのトイレを利用できます)
8.必要あれば機材を借りる
9.徒歩で活動場所へ移動(5~10分)
10.現地で活動(15:00まで(帰りもバス移動のため))
   (トイレは付近の公園に仮設トイレがありました)
11.徒歩でサテライトセンターへ帰還
12.借りた機材を返却(洗浄する場所を確認)
13.作業終了後、チームリーダーはサテライトセンターで終了報告
14.空いているバスに乗車、定員になれば出発
15.南部ボラセン着、解散
   ※ ボランティア車両証明書をお持ちの方は忘れずに活動確認印をもらう

【重要】大型バスには泥の付いた長靴では乗車できないので、必ず履き替える靴を用意する
    持参のスコップに被せるためのビニール袋も用意しておくとよい

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南部ボラセンから北部行のバス待ち

情報共有メモ

  • 水害のためいろいろなものが水分を含んでおり重い
  • 濡れている状況が多いのでゴム手袋必須
  • 軍手とゴム手袋の2重使いが良い
  • 泥の粘り気がすごく、水分を含むとかなり重い
  • 泥が乾くと非常に細かい粉が舞うので、マスクは必須
    (コンタクトの方はゴーグルを用意した方がよい)
  • 自治体の区分に従い、廃棄物もある程度分別しておくとよい
  • 家人に飲み物などを出された場合、丁重にお断りするのが基本
    しかしせっかく用意していただいたものをそのままにして、その横で持参した食料を食べ飲み物を飲むというのもどうなのかなと感じることがあるので、そこは現場の判断で(私は最終的にいただくことになる場合が多い。その時の空き缶などはなるべく持って買えるようにしています)
  • 派遣先の方とお話できる機会があれば、休憩時間にお話を聞きするとよいです
    (無理に聞き出したり、質問攻めにしたりしてはいけません)
  • 同じチームになった人とも、何かのご縁なのでいろいろ会話するとよいです
  • 他の方が使っているのを見て、使い捨てのつなぎがあると便利かもと思いました

ボランティア車両証明書(高速道路無料措置)について

ボランティア活動をするために被災地まで高速道路で移動する場合、通行料が無料になります(ボランティア車両の高速道路無料措置)。
適用を受けるためには期間、場所、ルート等の条件がありますので、ネクスコのホームペー等でご確認ください。

福井から長野へ災害ボランティアへ行く場合(日帰り)

ネクスコのホームページで「ボランティア車両証明書」様式をダウンロード
.ボランティア車両証明書(往路分、復路分)に必要事項を記入
  活動日程、入口および出口のインターチェンジを記入する必要があるので、期間・ルートは事前に決めておく必要があります
  現地での出口・入口ICは同一場所(今回は長野IC)
.ETCカードを抜いておく(ETCでは無料措置は利用できません
  (うっかり反応してしまった場合も適用外))
.自宅最寄りの入口IC(例:福井IC)「一般」レーンで通常通り通行券を発券
  (証明書は必要ありません)
.北陸自動車道を金沢方面へ、上越JCTで上信越自動車道に入り、長野ICへ(4時間程度)
.長野ICの「一般」レーンで、往路用のボランティア車両証明書、福井ICで発券された通行券、免許証を係員に渡す
.書類に不備がなければ免許証が返却、通行を許可される
  (係の方によろしくおねがいしますと言われて気合が入りました)
.長野市南部ボラセンで活動
.南部ボラセンで「復路用」のボランティア車両証明書に活動確認印を押してもらう(超重要!)
  ・その場で記入することもできます(帰りのみ)
  ・往路の無料措置を受けるためには自宅で証明書を用意しておく必要があります
10.時間があれば長野グルメの夕食を楽しんだり、お土産を購入したり(重要)
11.長野ICの「一般」レーンで通行券を発券(証明書は不要)
12.同じルートを戻り福井ICへ
13.福井ICの「一般」レーンで、復路用のボランティア車両証明書、長野ICで発券された通行券、免許証を係員に渡す
14.書類に不備がなければ通行が許可されます

2日以上活動をする場合

長野市内や周辺には多くの温泉があります。
ボランティア活動後温泉で疲れを癒やし宿泊、翌日もボランティア活動を行い帰宅するという場合もあるでしょう。
その場合は2日目の活動終了後に活動確認員をもらいます。
適用期間に余裕があるので一泊二日なら初日でもいいとは思いますが、不足の事態が発生するかもしれないので終了日にもらった方が安心です。

無料措置の適用期間

※ 現在は終了しています

【行き】活動日(確認印の日付)の前々日、前日また当日の通行に適用
【帰り】活動日(確認印の日付)の翌々日までの通行に適用

複数箇所で活動を行う場合

ボランティアを複数の被災地で行うことを計画している方もいるでしょう。
例えば福井を出発し、県外からのボランティアを受付ている宮城県大郷町で活動後どこかで一泊。
翌日、やはり県外からのボランティアを受付ている福島県郡山市で活動し、福井へ戻る場合。

.福井ICを出発
.東北自動車大和IC(最寄り)で往路用①(ボランティア活動1箇所目用)を提出
.大郷町で活動後、復路用① (ボランティア活動1箇所目用) に活動確認印をもらう
.大和ICから郡山ICまで移動
.郡山ICで 復路用① (ボランティア活動1箇所目用・活動確認印付)を提出
.郡山市で活動後、 復路用② (ボランティア活動2箇所目用) に活動確認印をもらう
.郡山ICから福井ICまで移動
.福井ICで 復路用 (ボランティア活動2箇所目用・活動確認印付) を提出

復路用証明書に、活動先ボラセンで毎回確認員をもらうということです。
詳しくはネクスコ東日本ホームページ:複数箇所でボランティアを実施する場合のご利用方法について

まとめ

基本的に災害ボランティアセンターで受け入れいているのは、被災地及び被災地周辺の住民です。
市外または県外から被災地へ災害ボランティア活動を希望する場合は、市外・県外からのボランティアを受け入れているかどうかを確認する必要があります。
被災地の状況、ボランティアセンターの受入状況、必要な装備、交通手段など、事前に確認し、しっかりとした準備を行ってから参加するようにしましょう。

分かりやすく情報提供を行っているホームページを掲載します。

長野県災害ボランティア情報[特設サイト]
宮城県災害ボランティアセンター
福島県社会福祉協議会 市町村災害ボランティア情報
茨城県社会福祉協議会 茨城県内の災害ボランティアセンターについて
災害ボランティアぐんま
埼玉県ボランティア・市民活動センター 令和元年台風19号に関する県内災害ボランティアセンターの設置状況について

ここに掲載している情報は2019年10月22日時点のものです。
必ず最新の情報を確認してから行動してください。

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