2019年10月に発売されたスマホ「OPPO Reno A 」
この機種(楽天モバイルで単体購入したSIMフリー版です)の大きな特徴は2つ。
1.DSDV(Dual SIM Dual VoLTE) ※ 2枚のSIMカードで2つのLTE通信が使用できる
2.おサイフケータイが使える
調べてみるとDSDVに関しては、FOMA契約で通話が可能(FOMAのSIMカードが使える)とのこと。
「OPPO Reno A 」を使うことで、必要条件をクリアし、かつ問題を解決することができたので記事にまとめておきます。
※ 2019年12月26日時点の情報です。仕様が変更されている場合がありますので、必ず最新の情報で確認してください。
必要な条件
FOMAを使い続けたい
通信はMVNOのサービスを利用してコストを抑えつつ、通話はドコモを使いたいというのがこだわり条件でした。
災害などの非常時を考えると、キャリアの電波が使えるのは大切なのではないかというのが主な理由です。
今までの問題点
2台持ちが少しめんどくさい
これまでは
「通話はガラケーでFOMA(タイプSS バリュー)」
「通信はAQUOS PAD(SH06-F)でmineoデータ通信(3ギガプラン)」
を2台持ちで使用していました。
格安SIMを使うことでデータ通信の料金をぐっと減らすことができるからです。
お得に使うための2台持ちですし長年の使用で慣れてはいましたが、1台にまとめられれば効率的で荷物も減るなと常々考えていました。
Android OS が古い
2年ほど前から、SH06-Fを使用していると「問題が発生したため、プロセス「android.process.acore」を終了します」というメッセージが頻繁に出現するようになり、非常に煩わしい状態に。
またOSが「4.4」からバージョンアップできず、使用できないアプリも多くなってきていました。
※ 「問題が発生したため、プロセス「android.process.acore」を終了します」は、フェイスブック、Gmailのアプリなど問題を引き起こすアプリをアンインストールし、セーフモードで起動させてから通常再起動すると一時的に出なくなるのですが、アプリをインストールすると再び出るようになります。
「OPPO Reno A 」にはAndroid9をベースにしたOSが入っていて、今のところ上記の問題は発生していないので、OS4.4が主な原因なのだと思います。
以上のような条件や問題点を解決できたのが「OPPO Reno A 」でした。
OPPO Reno A でFOMAを使えるようにする
1.FOMAカードのサイズを変更する
OPPO Reno A のスロットに挿入できるのは nanoSIM です。
そのためガラケーなどのFOMA機種に入っているFOMAカードが大きい場合、ドコモショップでサイズを変更してもらう必要があります。
私が使っていたガラケーN-01G のカードは microSIM(miniUIM)でしたので、ドコモショップで変更してもらいました。
このとき、サイズ変更後のカードを使用する機種の確認がありました(技適マークの確認?)。
また、FOMA(3G)の通信はスマホでは使えませんとも言われましたが、「この機種はFOMAカードが使えるみたいなので多分大丈夫です。もし使えなくてもアダプターかましてガラケーに戻します」と答えておきました。
いくつかやりとりはありましたが、通常のドコモユーザーであればカードのみの交換は可能です。
カード発行手数料は2,000円です。
【参考】 他社製品の携帯電話機などをドコモのSIMカードでご利用する際の手続き
2.データ通信用のカードサイズを確認する
私が使っていた タブレット SH06-F のSIMカードサイズは microSIM だったので、これも nanoSIM に変更する必要があります。
mineo の場合、マイページからカードサイズ変更の申込みができます。
申し込んでから3日ほどで届きました。
SIMカード再発行事務手数料は 2,200円、SIMカード発行料は 440円です。
【参考】 SIMカード変更・再発行
3.FOMAカードをスロット1に、データ通信用カードをスロット2にセット
OPPO Reno A でFOMA(3G)通信を利用するためには、FOMAカードをスロット1にセットします。
スロット2にはデータ通信用のカードをセットする必要があります。
※ FOMA通話のみの利用で通信はしない場合でも、スロット2には何かしらのカードを入れて「通信用」に設定しないとスロット1が使えないようです。
【参考】FOMAsimでの利用について(価格.com クチコミ)
4.FOMAの設定をする
FOMAカードをスロット1にセットすると特に何もしなくても電波を掴んで通話可能になりました。
念のため設定のチェックです。
設定 → デュアルSIMとモバイル通信ネットワーク → デフォルトのカード設定 → ダイヤル →
通話用デフォルトSIM → SIM1に
設定 → デュアルSIMとモバイル通信ネットワーク → SIM情報および設定 → SIM1 →
優先ネットワークのタイプ → 3G/2G(自動)
5.データ通信カードのAPN設定をする
データ通信用SIMカードをスロット2にセットし、通信用に設定します。
設定 → デュアルSIMとモバイル通信ネットワーク → デフォルトのカード設定 → インターネット →
通話用デフォルトSIM → SIM2に
設定 → デュアルSIMとモバイル通信ネットワーク → SIM情報および設定 → SIM2 →
優先ネットワークのタイプ → 4G/3G/2G(自動)
しかしこのままでは通信できません。
アクセスポイント(APN)を設定する必要があります。
設定 → デュアルSIMとモバイル通信ネットワーク → SIM情報および設定 → SIM2 →
アクセスポイント名 → 右上の+ → 新しいAPN → 設定入力 → ご使用の通信事業者用に設定
mineo を例にすると次のようになります。
【参考】ネットワーク設定(Android™・Windows端末等)
新しく作成したアクセスポイントを指定して完了です。
※ 楽天モバイルで購入したSIMフリー版なので、楽天モバイルのアクセスポイントは最初から設定されています。
画面左上の電波マークがこのようになっていればOKです。
まとめと補足
設定は大変ですが、ようやく1台の機械でドコモのFOMA通話とMVNOのデータ通信ができるようになりました。
条件をクリアできる機種が登場するのを待っていたかいがありました。
スペック、内蔵ストレージ(128GB)、バッテリー持ちなどにも満足してます。
通話品質について
FOMA通話の品質がガラケーのときより悪くなっている気がします。
今までは「電話」の音質で途切れなく聞こえていたものが、通信状態が少し不安定なインターネットでの通話(LINE通話みたいな音質)のように聞こえます。
今までスマホで電話をしたことがなかったのですが、こんなものなのでしょうか。
通知について
OPPO Reno A にはランプがないので、メール受信や電話着信の通知、充電状態が全くわかりません。
画面オフを解除すれば通知のポップアップが表示されますし、充電状態が分からなくても特に困らないのですが、不便です。
画面オフクロック(ロック画面で常に時計を表示させおく機能)を有効にすることで着信があったかどうかはわかります(アイコンが表示される)。
しかしメールやLINEなどの通知は表示されません。
小さなドットでよいので、画面オフクロックで通知の表示をしてくれると便利になるのに、ちょっと残念なところです。
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